まうごっ、はうごっ、なばんごっ・・・
「うわ~、
まうごっあくしゃうった~!」
熊本県人ならでは、なかなか訳ができないセリフですよねぇ~(^v^)
最上級にヒドい時には、
「まうごっ、はうごっ、なばんごっ・・・!」
などと吠えてました。
この
「まうごっ」という熊本弁、
品詞分解して古語辞典をひも解くと、
「まふ・が・ごとく」すなわち、
「まふ(舞ふ)」はハ行四段活用の連体形、
「が」は原因・状態を表す格助詞、
「ごとく(如く)」は、
あるひとつの事実と他の事実とが同じものである意を表す助動詞です。
この「まふ・が・ごとく」が → 「舞うごとく」 → 「まうごっ」
と変化したものと思われます。
つまりは、
“舞いあがるほど”といった意味になりますね。
同じように、「はうごっ」は、「這う・が・ごとく」、
「なばんごっ」は、
スミマセン・・・これは現段階では推定なのですが・・・
熊本弁で、キノコのことを“なば”と言いますよね。
すなわち
「茸(なば)のごとく」、
あたり一面キノコだらけで、
どうしようもない状態の中を想像しているところです(@_@;)
ちなみに、「~のごたる」という時の
「ごたる」という熊本弁は、
「ごとくある」→「ごつある」→「ごたる」と変化した言葉かと思われます。
また、上代・中古の頃には、
熊本弁の
「ごと」が、万葉集にそのままの形で
梅の花今咲けるごと散りすぎず・・・・
とあります。
飛鳥~奈良朝の頃から使われていた雅なことばなのですねぇ~(^-^)
(おっと、「あくしゃうつ」は、また回を改めて・・・)
んなら、ちゅーこっで。